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糖尿病

糖尿病

糖尿病とはインスリン作用不足による慢性に高血糖状態を主徴とする代謝疾患群です。
インスリン分泌低下やインスリン抵抗性が主な原因ですが、過食(とくに高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子及び加齢が加わり発症します。

HBA1c

糖尿病に関する指標として、HbA1cを用いることが多いです。HbA1cの値は、採血時から過去1~2か月の平均血糖値を反映します。正常は4.6~6.2%です。但し、いろいろな基礎疾患で数値が変わることがあり、出血、鉄欠乏性貧血、溶結性疾患、肝硬変などで低値となることがあります。

糖尿病の診断

以下のいずれかの場合を「糖尿病型」と判定し、その上で更に診断を進めます。

  1. 早朝空腹時血糖値 126mg/dl 以上
  2. 75gOGTT(糖負荷試験)で2時間値 200mg/dl以上
  3. 随意時血糖値 200mg/dl以上
  4. HbA1cが6.5以上

更に別の日に行った検査で糖尿病型が再確認できる場合に糖尿病と診断します。(ただし、必ず一回は血糖値の基準を上回っていることが必要)

血糖コントロール目標(65歳未満、妊娠例は除く成人に対しての目標)

  コントロール目標
目標 血糖正常化を
目指す際の目標
合併症予防
の為の目標
治療強化が
困難な際の目標(#1)
HbA1c 6.0未満 7.0未満 8.0未満

#1:低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とする。

糖尿病の治療

食事療法等の生活習慣改善が基本です。

  • 経口血糖降下療法
  • インスリン療法
  • GLP-1受容体作動薬療法

などがあります

食事療法

腹8分目、食品の種類はなるべく多く、食物繊維を多く含む食品、3食規則正しく、ゆっくりよく噛んで食べる、単純糖質は多く食べない事が基本です。
エネルギー摂取量は、標準体重 { 身長(m)x身長(m)x22 } x 身体活動量です。

身体活動量は

  • デスクワーク20~30kcal/kg
  • 立ち仕事が多い30~35kcal/kg
  • 重い労作35kcal/kg~

です。

当院では、管理栄養士による栄養指導を行っております。(第1木曜日午前中(要予約))

経口薬物療法

経口薬は3種類に分類できます。この3種類を必要によって上手く組み合わせて治療をしていきます。

  1. インスリン抵抗性改善薬(インスリンの効きをよくする薬)
    (メトホルミン:グリコラン、メトグルコ)
    (ピオグリタゾン:アクトス)
  2. インスリン分泌促進薬(インスリンを分泌させ、効率よくインスリンを使う)
    スルホニル尿素薬(グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド)
    グリニド(ナテグリニド、レパグリニド)
    DPP-4阻害薬
  3. 糖吸収・排泄調節薬
    α―グルコシダーゼ阻害薬(糖の吸収を遅くする、):(ボリグリボース、ボグリボース、ミグリトール)
    SGLT2阻害薬(尿の中に糖をたくさん出させる):ジャディアンス、フォシーガ、スーグラ等)
インスリン療法

以下のような場合はインスリン療法を開始すべきです。

  1. 著名な高血糖(空腹時 250mg/dl以上、随時血糖 350mg/dl以上)
  2. やせ型で栄養状態が低下している
  3. 高血糖状態が異常に長く続いている

1日の注射回数は1回から4回までありますが、インスリンは早期に使い始め、早期に止めることを目標にして使うと良いとされています。
インスリン療法中は血糖自己測定(SMBG)をして、自分で注射量を決め、より厳密な血糖コントロールを行うことをお勧めします。

当院ではインスリン導入も行っております。

GLP-1受容体作動薬(インスリン以外の注射薬)

DPP-4阻害薬と同じような作用の注射薬です。血糖依存的にインスリン分泌促進作用を発揮します。更に血糖を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制します。作用はDPP-4阻害薬よりも強力です。週1回の薬剤もあり使いやすくなってきています。

低血糖症状とシックデイ

低血糖は薬物療法中の患者さんに起こり得ます。インスリン分泌促進薬(スルホニル尿素薬など)、インスリン、を使っている方に起こりやすいです。
低血糖は高血糖と同じかあるいはそれ以上に避けたい状態です。
薬剤の量を間違え、食事を摂る時間が遅れ、食事の量(特に炭水化物)が少ない、普段よりも強い運動、等が誘因になります。
発汗、不安、動機、頻脈、手の指の震え、顔面蒼白、頭痛、目のカスミ、空腹感、生あくび、などの症状が出ます。
ブドウ糖、あるいはそれに代わるもの(ブドウ糖を多く含む飲料など)を携行し、症状を感じたらすぐに摂取することにより改善します。

糖尿病治療中の患者さんが発熱、下痢、嘔吐などで食事がとれない状態をシックデイと呼びます。このような状態だと、著しい高血糖が起こることがあり、特別の注意が必要です。主治医に連絡を取り指示を仰いでください。
インスリン治療中の患者さんは、食事が摂れなくても自己判断でインスリンを中止しないで、発熱や消化器症状が強い場合は必ず医療機関を受診してください。
シックデイの時はビグアナイド薬とSGLT2阻害薬は中止するのが原則です。その他の薬は診察時の状態により中止、原料を判断します。水分を十分とり、口当たりの良い食物をとり、特に炭水化物と水の摂取を優先してください。

糖尿病と高血圧、コレステロール

糖尿病があると、動脈硬化を起こしやすくなります。したがって動脈硬化を起こす他の原因(高血圧、脂質異常)はなるべく取り除いておくべきです。
血圧は130/80以下を目標に治療を開始します。
脂質異常は以下の目標に沿って治療を開始します。

高齢者の血糖コントロール目標

高齢者は肝臓・心臓・腎臓の予備能力が低下しているので、薬物による低血糖などの副作用を起こしやすいので対応を慎重にする必要があります。また、高齢者の低血糖は、発汗、動悸、手の震えなどの症状が出にくいので重症低血糖を起こすことがあります。

高齢者の糖尿病の血糖コントロールは以下の目標設定が望ましいです。

患者の状態 カテゴリーI
認知機能正常
かつ
ADL自立
カテゴリーII
軽度
カテゴリーIII
重症低血糖が危惧される薬剤
(インスリン、SU剤、グリニド薬など)
の使用
なし 7.0%未満 7.0%未満 8.0%未満
あり 65歳~75歳 75歳~ 8.0%未満
(下限7.0%)
8.5%未満
(下限7.5%)
7.5%未満
(下限6.5%)
8.0%未満
(下限7.0%)

当院では、インスリン導入、管理栄養士による栄養指導も行い、糖尿病の方の受診予約を電話で受けています。(木曜日は除く)
03-5205-7170 無料
ご利用ください。

管理栄養士が第1木曜日の午前中に相談を受けております。
糖尿病に限らず高血圧、高脂血症などの栄養指導も行っております。こちらも合わせてご利用ください。

糖尿病の担当医師

上田 晃(院長)
上田 晃(院長)
略歴、他

【略歴】

  • 1983年順天堂大学卒業 医学博士
  • 1988~91年ニューヨーク大学留学
  • 2004年上田診療所院長

【資格】

  • ・日本リウマチ学会 専門医
  • ・日本内科学会 認定内科医
  • ・日本医師会 認定産業医
  • ・労働衛生コンサルタント

【所属学会】

日本内科学会、日本リウマチ学会、日本糖尿病学会、日本産業衛生学会

月~木・土曜日午前、金曜日午前・午後担当
※土曜日は第1,3週のみとなります。
小沼 富男
火曜日午後担当
※電話にての確認をして下さい。