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耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科の診療

当院耳鼻咽喉科は、東京の中心、日本橋において近隣でお勤め方やお住いの方が、耳鼻咽喉科の疾患および関連する病気に対して気軽に相談の出来る診療所です。
耳・鼻・のどの病気はもちろん、頭頚部の腫瘍や眩暈(めまい)など幅広く専門医が親切・丁寧・迅速に適切な診療をいたします。

  • 鼻の診療に際して鼻腔ファイバースコープ検査や副鼻腔X線検査など鼻の精密検査をいたします。
  • 喉の診察には喉頭ファイバースコープ検査などの精密検査が可能です。
  • 必要に応じてCTやMRIを近隣の専門施設にて施行出来る体制となっています。
  • 当科では聴力検査の結果により、学会認定補聴器相談医が適切な治療・アドバイスをいたします。
  • 臨床検査技師による聴力検査や超音波検査をいたします。

舌下免疫療法を行っております。

アレルギー性鼻炎(含花粉症)は、アレルゲン(または抗原)と呼ばれる原因物質(スギ花粉、ダニなど)によって引き起こされます。舌下免疫療法とは、その患者さんのアレルギーの原因となっているアレルゲンを繰り返し投与することにより、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげる治療法です。
舌下免疫療法は、アレルゲンを舌の下(舌下)に投与する治療法で、現在、スギ花粉症およびダニアレルギー性鼻炎に対して行われています。
一般的に舌下免疫療法を含むアレルゲン免疫療法では、8割前後の患者さんで有効性が認められています。
治療期間は3~5年が推奨されており、毎日の服用が必要になります。

(鼻アレルギー診療ガイドライン2020より引用)

こちらもご参照ください。https://www.torii-alg.jp/

舌下免疫療法治療の流れ
初診日
舌下免疫療法の説明およびアレルギーの採血検査を行います。
初回投与日
初回のみ院内で投与を行います。院内で投与後30分の経過観察を行うため、受付終了1時間前までに来院してください。
1週間分の処方を行います。
再診
初回投与1週間後に来院してください。
副作用の有無などを確認し、問題なければ維持量に増量し、1か月毎の通院となります。
医師の判断でオンライン診療も可能です。

代表的な症状・疾患名

当科で治療を行っている疾患の代表的な症状

耳が痛い
耳痛は耳自体に病変がある場合や耳以外の場所が原因で耳の痛みが生じる場合もあります。

主な疾患
外耳炎、中耳炎、帯状疱疹、顎関節症、咽頭からの放散痛など

耳だれが出る
耳だれは耳から流れる液体のことで耳漏とも言います。外耳道や中耳に病変がある可能性があります。

主な疾患
外耳炎、柔らかい耳垢 、中耳炎など

聞こえが悪い
外耳、中耳、内耳、脳などに病変がある可能性があります。

主な疾患
耳垢栓塞、外耳道・鼓膜の損傷、中耳炎、音響外傷、突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍、加齢による難聴など

耳がつまる
外耳、中耳、内耳に病変がある可能性があります。

主な疾患
耳垢栓塞、外耳道異物、耳管狭窄症、耳管開放症、滲出性中耳炎、突発性難聴、低音障害型感音難聴、メニエール病など

めまい
めまいとは自分や周囲のものが動いていないのに動いているように感じる感覚です。
原因には内耳や中枢(脳)やその他多岐にわたることがあります。

主な疾患
メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴など

鼻がつまる
鼻の形態異常や鼻の粘膜の炎症性疾患、鼻の中の腫瘍性疾患の可能性があります。

主な疾患
鼻中隔弯曲症、風邪に伴う鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻茸・鼻ポリープ、鼻腔腫瘍など

鼻水が出る

主な疾患
風邪に伴う鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻副鼻腔腫瘍など

鼻出血
外傷や炎症で出血する場合と特に誘因なく出血する場合があります。鼻副鼻腔内の腫瘍から出血する場合もありますので注意が必要です。

主な疾患
特発性鼻出血、アレルギー性鼻炎、外傷、鼻副鼻腔腫瘍など

のどが痛い
のどの粘膜の炎症や外傷、異物、腫瘍などで痛みを感じることがあります。

主な疾患
感冒、急性咽喉頭炎、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、喉頭蓋炎、魚骨などの異物、中下咽頭腫瘍など

声がかれる
喉頭(声帯など)の病変や、声帯の運動障害、腫瘍性病変の可能性があります。

主な疾患
急性喉頭炎、声帯ポリープ、声帯結節、喉頭・下咽頭腫瘍、声帯麻痺(反回神経麻痺)など

顔の動きが悪くなる
顔面神経麻痺の可能性があります。脳の中での神経の障害(中枢性)と脳から神経が出てきたところでの障害(末梢性)があります。

主な疾患
Bell麻痺、Hunt症候群、耳下腺腫瘍、真珠腫性中耳炎、外傷など

頚部の腫れ
炎症によるものや腫瘍性のものの可能性があります。

主な疾患
顎下腺炎、耳下腺炎、頚部リンパ節炎、甲状腺疾患(亜急性甲状腺炎、バセドウ病)、顎下腺腫瘍、耳下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、転移性リンパ節など

各疾患の説明

外耳炎
耳の入り口から鼓膜までの間を外耳道といい、ここの炎症が外耳炎です。疼痛やかゆみ、耳漏などの症状を起こします。過度な耳掃除などにより引き起こされます。耳の処置、抗菌薬などの外用薬や内服薬の処方などを行います。原因菌の検索のために耳漏の細菌検査をすることもあります。
中耳炎
鼓膜の奥の中耳での炎症が中耳炎です。
耳痛、耳閉、難聴をきたす急性中耳炎があります。鼓膜が腫れて破れると耳漏が出ることがあります。炎症が軽ければ経過観察とすることもありますが、鼓膜が腫れ中耳に膿がたまるようなときは抗菌剤などの投与をします。重症な場合は鼓膜を切開し膿を排出する処置を行うことがあります。
滲出性中耳炎は貯留液が鼓膜の内側に残る中耳炎です。痛みはなく聞こえが悪かったり耳がつまったりする症状があります。耳管という管を通して鼻の奥とつながっているので、鼻の治療や耳管の通りをよくするような治療をおこなったり、鼓膜を切開して鼓膜内の貯留液を出したりする治療を行ったりします。
鼓膜の穿孔を伴う慢性中耳炎もあります。耳漏が継続したり、鼓膜の穿孔の大きさや中耳の炎症によっては聞こえも悪くなることがあります。手術的な治療が必要になる場合があります。
真珠腫性中耳炎は中耳の炎症を伴いながら周囲の骨を破壊していく疾患です。難聴や耳漏を生じ、骨の破壊が進むとめまいや顔面神経麻痺などが起こることがあります。手術的な治療が必要になります。
耳垢・外耳道の異物
難聴・、耳のつまった感じ・疼痛などの症状を呈することがあります。必要に応じて薬液等を使って除去します。
突発性難聴
突然起こる原因不明の難聴です。耳鳴りやめまいを伴うこともあります。早期の治療が望ましいですが、回復の程度は個人差があります。聴力検査を適時行います。聴神経腫瘍の鑑別のためにMRI検査を依頼することがあります。
低音障害型感音難聴
低音のみの難聴で、耳のつまり感を感じることもあります。突発性難聴よりは予後がよいことが多いのですが、繰り返すことがあります。ストレスを避け十分な睡眠をとりましょう。
加齢による難聴
両方の耳が同じように長年かけて徐々に聞こえにくくなる難聴です。必要に応じて補聴器を勧めています。
難聴と認知症の関連も指摘されており、適正な補聴器の使用が必要です。
メニエール病
難聴、耳鳴、耳のつまり感などを伴うめまいです。めまいと聞こえの症状が同時に起こります。発作を繰り返し悪化するケースもあります。症状がめまいのみ、聴力のみの非典型例もあります。内耳のリンパ液が過剰なことが原因とされており、内リンパ水腫を軽減させる薬物等を使って治療します。ストレスの回避も必要です。
良性発作性頭位めまい症
特定の頭の位置や頭を動かしたときに起こるめまいです。めまいは短時間(数秒から数十秒)でおさまり、難聴や耳鳴、手足のしびれやマ麻痺などは伴いません。耳石器から剥がれ落ちた浮遊物が頭の位置によって内耳の中を移動することによって起こるとされています。剥がれ落ちた浮遊物を元に戻すような理学療法も取り入れられています。
アレルギー性鼻炎
くしゃみ、鼻水、鼻づまりを主症状とする疾患です。異物を体内から追い出そうとするための免疫反応です。
スギやヒノキを代表とする花粉、ハウスダスト、ダニ、カビなどが主な原因物質です。血液検査で原因物質の検索を行うことができます。
原因物質の除去や回避が重要ですが、症状のコントロールのため薬物療法(内服薬や点鼻薬)を行います。
スギ花粉とダニが原因のアレルギー性鼻炎に対しては免疫療法を行うこともできます。(舌下免疫療法参照下さい)
副鼻腔炎
鼻腔の周りには骨に囲まれた空間があり、副鼻腔といいます。副鼻腔に炎症が起きている状態を副鼻腔炎といいます。風邪症状が契機となり急性期にはドロっとした異臭のする鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、発熱などの症状を認めます。炎症が慢性化し粘性の鼻漏や鼻づまりや頭重感が持続することもあります。
鼻の内視鏡やレントゲン、CTなどで精密検査を行います。
抗菌剤の投与や鼻の処置等で治療を行いますが、改善しない時は手術目的に他病院へ紹介することがあります。
扁桃炎
のどの両側にある扁桃が細菌感染により炎症を起こした状態が扁桃炎です。赤く腫れたり白い膿が付いたりします。咽頭痛、嚥下時の疼痛、発熱などの症状があります。抗菌剤の内服や重症な場合は点滴を行います。頻回に扁桃炎を繰り返す場合には扁桃を取る手術を勧めます。
扁桃炎が重症化すると扁桃の周りに膿が溜まることがあります。扁桃周囲膿瘍です。著しい咽頭痛・嚥下時の疼痛があり、口も開きにくくなります。扁桃と扁桃のまわりが腫れ、腫れているところに針をさしたり切開をして膿を出す処置が必要となります。抗菌薬の内服や点滴を行い、入院での治療が必要な場合もあります。

耳鼻咽喉科の担当医師

横井 尚子
横井 尚子
第1内科
午前
午後
月~木曜日午前・午後
金曜日午前担当
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